修了考査に合格しました

しばらく更新が滞っていました。

理由は簡単。修了考査があったから、でございます。


12月からの資格休み
1月の修了考査
2月から3月の自己査定、内部統制
4月からの決算監査
あっという間にこの時期になってしまいました。


そして、本日修了考査の結果が出て、無事合格いたしました。


勉強法のブログ書いてるのに落ちちゃうなんてカッコ悪いからね。
ちょっと気合入れて勉強しました。


7割が受かる試験なんだけど、逆いいえば3割落ちる試験だから気を抜いたら落ちます。
事実、僕の周りでも落ちている人は珍しくありません。


これから数回に分けて、修了考査の勉強法を書いていこうと思います。


勘定科目を略してスピードアップ!

簿記の問題を解くとき、仕訳を書くのは有効な方法ですが、毎回丁寧に勘定科目を書いているとその量が増えた時、いちいち書くのは面倒くさいし時間はかかるし凡ミスは増えるしいいことなしです。というわけで、僕が受験生時代に使ってた勘定科目の省略表記をつらつらと書いてみました。見てもらうとわかりますが割とめちゃくちゃで本人さえわかればそれでいい!っていうスタンスです。

みなさんもいろいろ省略表記を考えてみてください。

正式名称 省略 理由
現金 cash 現金の英語
現金預金 ゲヨ 頭文字
売掛金 ux うりの頭文字 かける
買掛金 kx かいの頭文字 かける
受取手形 う手 頭文字
支払手形 し手 頭文字
棚卸資産 棚資 頭文字
減価償却 dep 減価償却の英語
減価償却累計額 Σdep 英語と合計の記号
法人税等調整額 法調 頭文字
繰延税金資産短期 ta s taxとassetとshort
繰延税金資産長期 ta l taxとassetとlong
繰延税金負債短期 tl s taxとliabilityとshort
繰延税金負債長期 tl l taxとliabilityとlong
為替差損益 為PL 頭文字と損益の英語ProfitとRoss
少数株主損益 少PL 頭文字と損益の英語
持分法投資損益 持PL 頭文字と損益の英語
その他有価証券評価差額金 そ有評差 頭文字
売買目的有価証券 売有 頭文字
満期保有目的有価証券 満有 頭文字
その他有価証券 そ有 頭文字
有価証券 有証 頭文字
投資有価証券 投有 頭文字

ついでですが、金額も略しちゃえばいいと思います
千円単位ならk
百万円単位ならm
ただし、省略記号をつけるなら全てにつけないと
桁を勘違いしたまま合計値を出してしまい全滅、
という結果になりかねませんので要注意です。

海外の会計士資格保有者の採用状況について

海外の会計士資格保有者の採用状況について

正直、以前ほど簡単に入社できる状況ではなくなっていると思います


僕の周りでも
日本の一般事業会社の勤務経験があり
USCPAに合格して
中途採用に申し込んだ人がいるんですが
結果は駄目でした。


もちろん監査業務をしている人の中には
日本のCPAだけでなくUSCPAや英国の会計士、中国の会計士など
いろいろな方がいますし
前職も様々ありますので
日本のCPAじゃないとダメってことは無いと思います。
(応募資格は法人によっても違うと思いますが・・・)


ただ、日本の会計士業界は(僕を含めた)新人があふれてる状態ですので
単純に資格を持っているだけだとダメ、
単純に前職で有名企業に勤めてるだけではダメ、
その中からさらに何か秀でたものがないと
キツイ時代になってしまっています。


最近の流行りはIFRSや英語でしょうか。
他にも、企業で内部統制構築や経理、財務の経験が豊富なことも
アドバンテージになるでしょう。


また、監査業務以外の業務(コンサルや金融商品や不動産評価の専門家)は
資格等関係なく前職の経験や才能に応じて採用されて
それなりの職責についています。


ほかにも、海外の提携ファームで採用されて
日本の法人に出向扱いで勤務されている方もいます。


なかなか「採用状況はバラ色です!」とは言えない現状ですが
監査業務は他の職業ではなかなか経験できない仕事だと思いますので
ぜひ頑張ってください!

※皆さんが読んで分かりにくいところや資格勉強に限らず監査実務や業界の話など知りたいことがあれば、本文の内容に関係なくコメント欄に書いていただければ答えられる範囲で答えさせてもらいます。

短答(特に会社法)の勉強法について

短答(特に会社法)の勉強法について


このブログで頻繁に書いてますが
答練で満点を取る必要はありません、
答練は現時点での全力を出せば、結果がどうであろうとOKです。
大切なのは復習です。復習を完璧にしましょう。
そして、本番で合格点を取りましょう。


ただ復習のとき、
専門学校が作る問題を丸暗記して
解けるようになるだけで満足するのは危険です。
せめて、すべての肢について
「その肢がなぜ○なのか、なぜ×なのか」を
条文とその趣旨に遡って理解しておきましょう。


その知識は条文やテキスト(僕の場合は講義レジュメ)などに
集約しておくと便利です。
直前期には集約された情報をもとに
ひたすら回転速度を上げて復習しましょう。


僕の場合は
基本的に短答に特化した勉強というのは
短答直前1カ月くらいしかしていませんでした。
それ以外はテキストと講義の復習をひたすら繰り返します。
ただ、短答答練直後の一時間くらいで
間違ったところを講義レジュメに書きうつしていました。
そうすれば、短答の問題を見なくても復習ができます。
そういう回転速度を上げる工夫も大切だと思います。
答練の内容をテキストに書き込もう - 公認会計士試験に受かるための勉強法

総合問題の解答時間を短縮するには?

総合問題の解答時間を短縮するには?


結論を言うと現時点ではそんなにはやく解かなくてもイイと思っています。

それでも、

  • 全ての問題に解答するのにどれくらいの時間がかかるか
  • 所定の時間でどれだけの点数が取れるか

どっちでもいいんですが、
毎回記録をとっておくことをお勧めします。
時間をはかろう - 公認会計士試験に受かるための勉強法


ちなみに、論文試験までに同じ問題を3回くらいは解くことになると思いますが、
その時期までコツコツ勉強してわからないところを一つ一つ無くしていけば
直前期までにスピードは上がります。
そして、すでに知っている問題の場合は
時間内に解き切ってそれなりの点数を取れるでしょう。
(それでも、初見の問題を全部解き切るのは難しいと思いますが・・・。)


また、単純にスピードを上げるテクニックとしては、
全部仕訳を書くんじゃなくて、
T勘定に書きこむ方法や、
問題用紙の前TBに直接書いちゃう方法とかありますのでいろいろ使い分けられると便利です。


たとえば、税効果会計なんかはいろんなところに散在してますので、
仕訳やT勘定で積み重ねていく方法がイイと思います。
減損なんかは問題用紙に数字をメモするだけでもいいかもしれません。
期中の仕訳も考慮する必要がある場合には丁寧に仕訳を書くのも有効だと思います。
その際は自分なりの略し方を持っておくのもアリでしょう。(売掛金=ux 買掛金=kxなど)


また、復習として問題を解く際の時間の作り方として、
解答・採点後テキストに遡って確認するところまでを1セットと考えましょう。
そうやって、ゆっくりと基礎を作ればスピードにもつながります。

ご質問にお答えします!

監査の仕事を始めて三年目になり単純な監査手続以外の仕事が増えてきて
なかなかご質問に回答できませんでした。ゴメンナサイ!


今日はみなさんのご質問にバンバン答えます!!

給料の話 その2

一年前に公認会計士の給料の話を書かせてもらいました(給料の話 - 公認会計士試験に受かるための勉強法)が、その一年後の今、僕の給料がどうなってるか書いてみます。


結論から言うと、順調に昇給してます。


大体、スタッフ(一番下っ端)は1年に1万円くらい昇給します。これが他の業界と比べて高いのか低いのかよくわかりませんが、僕自身の話をすれば月収が額面で38万くらいでボーナスが一年トータルで4カ月分程度。


ただし、来年からはどこも厳しくなると思います。入社時の基本給も下がると思いますし順調な昇進も難しくなるでしょう。それは僕たちの世代のツケでもあるわけですが・・・。


僕がいるところは残業代もきっちり出ますが、効率化を言われるので残業を減らすプレッシャーはあります。まぁ仕事の効率化が必要なのは当然なんですが、厳しい部門では過度に効率化(要するにサービス残業)を叫ぶところもあるようです。



どうでしょう。テンション上がりましたか?下がりましたか?

※皆さんが読んで分かりにくいところや資格勉強に限らず監査実務や業界の話など知りたいことがあれば、本文の内容に関係なくコメント欄に書いていただければ答えられる範囲で答えさせてもらいます。