テキストの例題を重視しよう。

よく「簿記を制する者は会計士試験を制する。」なんていわれます。


近年の会計士試験を見ると計算科目のウエイトが減っていますが、
それでも計算科目が得意だと、点数が高い水準で安定するので
それだけ合格へ近くなるのは間違いないでしょう。





では、計算科目を得意科目とするにはどうすればいいのでしょうか?





とにかく簿記に限らず計算科目は積み重ねることが大切です。
正直言って、これ以上のことは言えません。


要するに、勉強を積み重ねればいいってこと。


これは単純だけどなかなかできないことだと思います。
僕自身そうでした。


つまり、計算科目の苦手意識をなくすには
なによりもモチベーションを維持することが大切ってことです。


モチベーションが落ちちゃって
問題を解いてる時に「できない!」って思っちゃうと、
計算科目はもうダメです。


できない→やる気ダウン→やらない→できない
っていう悪循環に陥ります。


そんな悪循環に陥らないために、
モチベーションを維持しましょう。




そのためにまず、
最初のうちの答練は「できなくても当然」って割り切りましょう。
今できなくったって、これからできるようになればいいんです。
資格試験の日にできればいいんです。


答練なんかよりも
モチベーションの維持と実力アップのために
大切なことがあります。それが今回のテーマ。



テキストの例題を重視しよう。


テキストの例題は単純化されていて論点が明確なので
短時間で効率よく簿記の力を上げることができます。



なによりも、例題は簡単でシンプルなので
一回じっくりと時間をかけて解いちゃえば
次からは短時間でテンポよくサクサクと解けるようになって
モチベーションの維持には最適です。



資格試験も後半になれば答練中心の勉強になり
答練で出来なかった所をテキストの例題で復習するようになると思いますが、
最初のうちは答練よりも例題を重視したほうがいいと思います。
間違っても別売りの計算問題集なんて買わないようにしましょう。


例題を何回も解いて、少しずつ螺旋階段を上るように勉強を積み重ねて、
だんだんできるようになりましょう。


モチベーションを維持して
努力を長期間にわたって継続させるためには、
自分の成長を目に見える形で残しておくことが大切です。
(参照 日付を書こう。 - 公認会計士試験に受かるための勉強法

そのために、テキストの例題を解くときには
毎回、テキストの片隅に以下の三つを書き込みましょう。


■例題を解いた日付
■回答に要した時間
■以下の基準に従ったマーク
自信を持って解けた→○
解けたけどまだ不安→△
間違った     →×


たとえ一回目に例題を解いた時に○がついても
例題は何回も解きます。


資格勉強が後半にさしかかっても
答練で解けなかった問題があれば
復習の際にテキストの例題に戻って解きなおします。



苦手な問題は5回も10回も解きなおすことになると思います。



何度も何度も間違って自信を失いそうになっても、
その時にテキストに何個も積み重なった自分の足跡を見て
自分の努力を誉めてあげればいいんです。ニンマリすればいいんです。


そうやって積み重ねてきた努力はいずれ答練にも反映されますし、
当然ながら本試験の結果にも必ず反映されます!


※皆さんが読んで分かりにくいところや
資格勉強に限らず監査実務や業界の話など知りたいことがあれば
本文の内容に関係なくコメント欄に書いていただければ
答えられる範囲で答えさせてもらいます。