リファーを飛ばそう

会計士試験に受かってから、
実務で監査調書を作っていると
「リファーを飛ばす」とか「リファーを振る」なんて呼ばれている作業があります。
(そういえば、このはてなダイアリーもキーワードに自動でリファーが飛ぶような設計になってますね)
監査調書間の相互参照関係を明らかにしていく作業なんですが
同じようなことを資格勉強でも使ってみましょう。


というわけで今回のテーマは、


リファーを飛ばそう。




写真は監査論のテキストの一部で
上の写真は監査の制約条件、
下の写真は内部統制の限界、
の記述です。


上の写真を見ると、
「内部統制には固有の限界があること」というところから
内部統制の限界という内容のページ(50ページ)にリファーが飛んでいます。


そして、
下の写真で「内部統制の限界」が書かれているページを読むと
監査の制約条件という内容のページ(9ページ)にリファーが飛んでいるのが分かると思います。


つまり、
A→B、B→Aというリファーの関係が成立していることが分かります。


 


そして、具体的なリファーの振り方については以下のとおり。


■リファー先の内容とページを具体的に書きましょう。


ただ単にリファー先のページを書くだけじゃなくて、
リファー先にどんなことが書いてあるかも、簡潔に書きましょう。
そうすることによって、
勉強の後半には
いちいちリファー先の記述を読まなくても内容がイメージできるようになり
各分野間のつながりを早く深く理解できるようになります。


■相互リファーにしよう。


A→Bというリファーを飛ばしたら
そのとき、ついでに
B→Aというリファーも飛ばしましょう。


その作業を繰り返して
リファーが集中するようなところは
いろんな分野に関連する大切なところ、ってこと。


そういうところは、
論文式試験のときに書く内容に困ったときにとりあえず書いとけば、
得点が少しアップします。

 

 

こうやってリファーを飛ばす作業が一通り終わると
テキストはリファーだらけになると思います。


そして、復習のとき
テキストのリファー先も確認しながら一回転させようとすると
普通の一回転の倍は時間がかかるかもしれません。


けれども、その一回転は
相互リファーによって重要な内容は何回も確認していくことになるので
普通の一回転の3倍以上の効果があると思っています。


さらに、勉強が進むと、いちいちリファー先を確認しなくても、
その内容がくっきりと頭に浮かぶようになり、
時間もそれほどかからなくなります。


そうやってインプットされた知識を使えば
本試験の答案のときに
さまざまな分野を有機的に関連付けて書くことができるようになります。
ひとつのきっかけからさまざまな分野の内容がポンポンと浮かんできます。


そこで、単なる暗記しかしてこなかった人たちとは
一味違う解答が書けるようになり、合格へと近づきます。




※だいぶ、内容が増えてきましたが、
皆さんが読んで分かりにくいところや
資格勉強に限らず監査実務や業界の話など知りたいことがあれば
本文の内容に関係なくコメント欄に書いていただければ
答えられる範囲で答えさせてもらいます。