満点を取るのはあきらめよう。

今回は計算科目の本試験に挑むための心構えの話です。


本試験で満点をとるのは、確かに素晴らしいことです。
でも、その次に素晴らしいのは合格点ギリギリの点数を取って受かること。
そして、最悪なのは満点を取ろうとして時間配分を間違って簡単な問題も解けずに落ちることです。


僕を含めた簿記が得意ではないという人たちに向けた
本試験のためのアドバイス


満点を取るのはあきらめよう。

具体的には以下の二つのスタンスで本試験に挑みます。


■問題をイキナリ最初から解いていくのはやめましょう。


試験が始まって最初の10分くらいは
問題全体を読む時間として使いましょう。


そこで大体の難易度と時間配分を把握します。
そして、簡単な問題や得意な問題から解き始めましょう。


「全体を読んでるその時間があれば一問くらい解けるのに!」
なんていう妄想はやめましょう。
そんな1問や2問では合格は決まりません。
それよりも、まずは簡単なところをしっかりと得点することが大切です。


■複数の論点が重なるような数値や、苦手な論点は最初からあきらめよう。


これは、ちょっと解いてみて難しいと思ったらあきらめよう。
・・・じゃなくて、難しいところは最初から解かないようにしましょう。という意味です。


たとえば、連結財務諸表作成問題の利益剰余金なんかは
たくさんの問題を経て導き出される数値なので、
ほとんど正解できる可能性はないといったほうがイイでしょう。
そんな数値は最初から計算しないようにするんです。


資本連結が苦手な方は、
タイムテーブル(大原だったらクイックメソッドだったっけ?)でさらっと計算して
仕訳しないで、そこからわかる数値だけ埋めてしまいましょう。
あんまりややこしい論点はスルーでOKです。


そんなことするくらいなら、
成果連結で少しずつ点数を稼ぎましょう。





今回は「やめよう」とか「あきらめよう」とか
ネガティブなメッセージが多くなってしまいましたが
限られた試験時間の中で最大限の点数をゲットするためには
選択と集中は大切な戦略です。参考にしてみてください。


最後に、
このブログを読んでくれている人の中には、
今年はまだ試験を受けないよ、っていう方もいると思います。
そんなあなたも、実際に本試験を受けるときには
おそらく上記のようなスタンスで受けるようなことになると思います。


そのためにも本試験を受けるまでには
たくさん問題を解いて、
自分の得意分野と苦手分野を理解しておきましょう。


もちろん、すべての分野が得意分野だとベストですが
そんなのは現実的に無理だし、
すべてを完璧にしようと思うと精神的にやられちゃうので、
得意分野を少しずつ増やしていく感じで勉強を進めてきましょう。


そして、試験直前期に、自分の得意分野と苦手分野を理解しておいて、
戦略的に本試験に挑むようにしましょう。

※皆さんが読んで分かりにくいところや
資格勉強に限らず監査実務や業界の話など知りたいことがあれば
本文の内容に関係なくコメント欄に書いていただければ
答えられる範囲で答えさせてもらいます。