考えるチカラをつける

論文式試験まで1ヶ月、体調管理は大丈夫でしょうか。
そろそろ、新しいインプットは控えめにして
これまでの知識を確実なものにしていく方針に転換していきましょう。


7月の初め、会計士協会から以下の資料が公表されました。


会計制度委員会研究報告第13号「我が国の収益認識に関する研究報告(中間報告)-IAS第18号「収益」に照らした考察-」の公表について | 日本公認会計士協会


内容はタイトルの通り、
収益について我が国の会計と国際会計との差異を確認するものなので、
試験勉強としてはやりすぎな感もありますが、
収益は財務諸表論の基礎であり重要な論点ですし、国際会計(IFRSs)は近い将来採用される可能性が高いので、
非常にアツイ論点がてんこ盛りとなっております。


もちろん、資格試験はテキストの内容を理解できれば
それだけで十分合格圏内に入るためのインプットとして十分なので
余裕が無い方はまずはテキストを完璧にしていただきたいのですが、
初見の問題への対策として参考になるんじゃないでしょうか。


この資料の使い方ですが、
最初から最後まできちんと読んで理解するに越したことはありませんが、
「II付録」のうち、みなさんの興味がある事例を読むだけでも
考えるチカラをつけるには十分だと思います。


その際は、スグに答えを見てもいいんですが
以下のような視点をもってみてると
考えるチカラがつくし資料を理解する際の手助けにもなると思います。


問題点はどこにあるか?なぜそれが問題なのか?
収益費用アプローチで考えると?
資産負債アプローチで考えると?
現金主義で考えると?
実現主義で考えると?
発生主義で考えると?
概念フレームワークの考え方だと?


一つの問題を
いろんな視点で考えてみて
たくさんの答えが思い浮かぶようにしてみましょう。

※皆さんが読んで分かりにくいところや
資格勉強に限らず監査実務や業界の話など知りたいことがあれば
本文の内容に関係なくコメント欄に書いていただければ
答えられる範囲で答えさせてもらいます。